おおきなおおきな『おべんとう●▲■』のエホンができました。こちらはながらくずっとずっとお待ちいただいていたもので、ちょこっと大げさにいいますと世界に1冊だけのものなのです。
上の写真の手前にあるのが、手のひらサイズのオリジナル版。こちらを制作・発表したのは、2008年のコド・モノ・コトの展覧会『エホン・ミホン・テホン』展でした。
*三冊あるうちの一冊の詳細はコチラ
*展覧会で遊んでくれている様子その1はコチラ
*展覧会で遊んでくれている様子その2はコチラ
*展覧会で遊んでくれている様子その3はコチラ
発表時も半手製本で、受注生産で数量限定で発売をさせていただいていました。その後、少数でもいいから量産ができないものか、いろいろ模索して見積もりなどもとったりしていたのですが、なかなか到達できず。そんななか、えいっとその量産にむかってのトロトロおそい進行に喝をいれるきっかけを欲していたところ、2010年の2月に行われたtray主催の『イラボンテン』に声をかけていただき参加させてもらったのでした。
そこに足を運んでくださり、『おべんとう●▲■』のエホンをみて気に入ってくださって、4月頃にお会いしたのが、新潟県糸魚川にて、絵本の読み聞かせの会・糸魚川地区公民館家庭教育学級(はらぺこあおむし)の活動をなさっている、朝日仁美さんでした。
ご依頼の内容は、『おべんとう●▲■』のエホンを10ヶ月健診のおかあさんと赤ちゃんに向けた読み聞かせの会でぜひ読みたいと言ってくださったのでした。
オリジナルのサイズは、小さい子も持ち運びができて、外出の時におかあさんのかばんにポンと入れられて、それと、親と子で、兄弟で、友達と、といった、だれかとだれか、2人で読むことを想定したサイズでした。
今回のご依頼のサイズは、何組かのおかあさんと赤ちゃんに向けて読むサイズということで、もっともっとおおきなおおきなサイズということでした。
ちいさいオリジナル版の量産もままならないままだというのに、そういうことは棚にあげて(わたしのほんと悪い癖。。)朝日さんのご依頼に、うれしい!おもしろそう!つくってみたい!とすぐにお返事をさせていただいたのですが、、、そこからがまた長い長い道のりとなってしまいました。(ああ〜ほんとにごめんなさいっっ!)
新たに少し変更も加えました。
活動のお仲間がだれがよんでもすぐにわかるように「こたえ」もつけることになりました。
タイトル、作者名も入れて欲しいとリクエストをいただいたので、ゴムにつける●▲■のタグの部分に入れることにしました。
おべんとうの中味の一部も朝日さんと話して変更をしたりもしました。
オリジナル版はとても厚い紙をおべんとうの形にすべてつながった状態でカットしてあり、大きい版の場合は紙の大きさや予算との兼ね合いで単純に大きくしてつながった状態で抜くことはとても難しかったので、そのあたりをクリアしていくのが難関でした。試作を重ねて可能な限りの厚さを選び、なんとか強度を持たせつつきれいにつなぐことができました。
全部、じゃばらをぱらぱらぱら〜〜っと広げると2m弱になる大きさです。
なんとも食べがいのあるビッグサイズです。もう満腹間違いなしです。
何回か試作をしてお送りして意見を戻してもらったりしながら、、ずっとずっとお待たせしつづけて1年以上、つい先日、やっとお届けできたその日の午後が、その最初におっしゃっていた<10ヶ月健診の日>だったとのことで、さっそく読み聞かせをしてくださったのだそうです♪
そのお話をきいて、脱力しました。うれしい〜。これからもたくさんのおかあさんとあかちゃんに楽しんでいただけたらありがたいです!素敵な機会を作ってくださり、はらぺこあおむしの朝日さん、みなさんには感謝感謝です。ありがとうございました。
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*「おべんとう●▲■」のエホンにつきまして
いまも時々、ご注文やお問い合わせいただいて、本当にありがたい限りなのですが、オリジナル版もこちらの大きい版も製作は現在はお受けしておりません。いつの日か量産ができるようになりましたら、きちんとwebにてご報告させていただきます!