15年前の自分の考えたモノ・コト
8plus芳賀さんにくっついて、ムナーリ展「あの手この手」を観に板橋区立美術館へ行きました。展示/講演/レセプションのフルコース。芳賀さんともいろんな話ができ、とても充実した一日でした。久々に、ああ、、観てよかった、、聞いてよかった、、と泣きたくなる感動を味わいました。詳しく書き始めるとアツくなりそうなのでやめておきます...。
展示の中で、ムナーリの知育玩具のカードゲームをみて、ふと思い出しました。
大学時代、こんなようなデザイン演習をやったなあ、、と。
実家においてあるままかなあ、、持ってきていたかなあ、、と記憶が曖昧になりながら、ガサゴソガサゴソしてみると、ありました、ありました。久々のご対面。
演習の詳しい内容は忘れてしまいましたが、決められたサイズの正方形のカードを5枚を元に構成を自由にデザインしてくる内容でした。箱なども含めた提案だったか、、箱は自由だったか、、。多分、提出は5枚1セットでよかったと思うのですが、私は3セット作りました。(ああ、みんな15枚だったかな。。あ、それとも枚数設定も各自自由だったのかな。。。覚えてない。。)
<HOW TO EAT> と題して、キツツキ/ペンギン/モモイロペリカンの食べ方の本。鳥でまとめたようです。その選択は、多分、、木/氷/水辺 と暮らす場所が違う鳥を選んだのでしょう。百科事典できちんと食べ方を調べてのぞんだ記憶があります。
この5枚の中にそれぞれの鳥の暮らしている空間を広げて、食べる、という行為で時間の流れを感じられる、絵本のような提案をしました。それらを一つの本のセットのカタチにして、本棚に立てられるようにしました。(と、言っても、、かなり手作り感満載で恥ずかしい感じです。文字部分インレタだし。)
面白いものですが、今の私だったら、3つの箱を赤/青/黄色にするなら、外箱を黒かクラフトにするなあ、、もしくは、コーラルピンクの箱をペリカンにしてもよかったのに、、ペンギンは青の箱でいいか、キツツキの箱は赤でもいいけど緑でもよかったんじゃない?なんて思ったり。5枚のカードのつなげかたについて、もう少しこうすればもっとこうなってよいのになー、、、、などなど、まるで先生のようにダメ出しオンパレードの講評をしてしまいました。
なんていうか、これが、成長と経験なんでしょうね。(えらそーに。)
しかし、見習うべきことは、、この時代は、Macはありませんから、(自宅にバイト代と借金で買ってはありましたが)すべて一発勝負の手描きで仕上げていることです。白で修正しているところもありますが、ペンでラインを描き、アクリル絵の具で丁寧に彩色していて、、えらいなあ、、と感心してしまいます。
えらそーに講評もしますけれども、、昔の自分の考えたモノ・コトには、今の自分が日々考えていたモノ・コトへのヒントだったり、アイデアの糸口になるようなことも含まれているから不思議なものです。どこぞの方の言うこともまんざら嘘じゃないというか、、、この15年前のこの演習を今このタイミングで振り返ることができたことは、偶然ではなく必然のような気がします。かなり近いコトで最近頭がいっぱいだったのです。
オマケの発見として、、今よく描いている自分の顔の原型が、アザラシにあらわれているのに気づきました。
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