55×91mmの紙
<名刺はその人そのもの>だから、名刺の仕事は好き、と先日、同業の知人が言っていました。とても共感を覚えました。
デザインは凝りたいのかシンプルがいいのか、色は多色がいいのか単色がいいのか、文字は明朝なのかゴシックなのか、横なのか縦なのか、そんな選択が55×91mmの紙に凝縮され、第一印象とともに手渡されるのですから、手は抜けません。
偶然にも今日、以前、会社とブランドの2つのロゴとマーク+名刺のデザインをした方から、メールをもらいました。ビューティー業界で新規に[CUBICA]という会社を立ち上げて、がんばっているパワフルな女性達なのですが、新しいスタッフが増えたということで、名刺の追加の依頼でした。 そのメールには、うれしい話が一緒にそえられていました。
「そういえば、オーラソーマの先生に名刺の色使いを褒められました。 その世界では、マゼンダは女性らしく細やかな仕事をしますと言う意味、 オリーブグリーンは初対面の人に安心感を与える色なんだそうです。 CUBICAのビジネスにぴったり合っているそうです。 知っていてこの色にしたの?とまで聞かれてこっちが驚きました。 あとcosmericaのマークは、中国の教えにあるマークとか・・・ とても英知にあふれるそうですわ。」
名刺は、表をマゼンタ/裏をグリーンにしました。マークは、彼女達が会社名[CUBICA]やブランド[cosmerica]にこめたイメージコンセプトを聞いて思いついたものでした。ロゴもマークも名刺のデザインも、すべてビジョンをきちんと持った彼女達とのやりとりから出来上がっていくわけで、私は彼女達の思うイメージをカタチにするお手伝いをしただけだけど、小さな名刺1枚から、このようなエピソードが聞く事ができて、彼女達のビジネスに少しでも+αになっているのであれば、それはデザイナー冥利につきます。いい仕事ができてよかったです。
*名刺の画像には、仮に私の名前が入っています。
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