『アイデン&ティティ』な日々
昨年の暮れにぼけっとMTVを観ていた時に知った『アイデン&ティティ』。
まさにそれは、公開当日。そのMTVのスペシャル番組の最後に舞台挨拶のお知らせが流れて、吉祥寺での時間が夕方で、なんと後30分!チャリ飛ばせば間に合うなと、私は勝手に体が動いて慌てて顔を洗い、Tシャツに着替えて、ジーパンのチャックをあげたあたりで、気づきました。
「あ、そうか、別に今日観なくても今日から始まるんだ」と。
観た日にも日記に書いたんだけど(1/2/3)、とにかく、感無量で、一緒に観に行った子と映画館を一歩出たところで、両手を広げて抱き合ってしまいました(笑)。
観たくなったきっかけは、懐かしい青春の母校の風景が映ってたっていう、申し訳ないくらい関係ないところからだったんだけど、そんなことももちろんプラスαの要素にはなったにせよ、キャスティングが素晴らしく、台詞も素晴らしく、映画そのものすべてにはまりました。
映画館も良かったのです。吉祥寺バウスシアターの50席しかない一番しょぼいスクリーン。その狭い空間にバンドの練習をしてきた帰りっぽい高校生達やギターケースを抱えた女版ディランみたいな50前後の人がいたりして、自分もまるで映画の中の一部のようでした。
帰りに夕暮れ時に30分くらいかけてゆっくりとチャリンコこぎながら帰ってきたのも良かったのです。そんな風に自分に酔いしれちゃうほど、なにもかもが最高だったのです(笑)。
そんな余韻が再び私を襲っています。
それは、DVDを買ってしまったから。。
映画が公開されていた時に見逃していた旦那さんが、昨日の夜に観ていて、ふと視界に入ってしまったらやっぱり最後まで観てしまって、、、。
映画って必ずしも人がすすめるモノがいいと思うとは限らないし、ましてや、音楽の仕事をしている旦那さんは、どう思うのかなあと思っていたら、、同じくらいのテンションではまっている様子で、あ〜良かった、と安心していたら、、さらに上級者でした。
「僕はまるで"ラスト・ワルツ"の時のボブ・ディランのように歌えたんだ」という台詞があるのですが、「本物を見せてやる」と、そのまま朝まで『ラスト・ワルツ』鑑賞会へ。。
そして、今日、私は実家へ行き、夜に家に戻るときに連絡してみると、新宿のバーにいるというので合流。旦那さんは、今日は仕事だったんだけど、絶好のタイミングで友人から「スタジオ入ろう」とお誘いがあり、帰りにギターを弾きまくり、「今日の俺のプレイはキレがあった。」と自画自賛。
友人と別れた後、そんなアホな夫婦が向かった先は、、、
『アイデン&ティティ』といえば、、、そう、高円寺(笑)。
で、夜中までやってるあのへんな本屋さんへ行き、みうらじゅんの原作を読んだことが無かった私は『アイデン&ティティ―24歳/27歳』を買いました。昔にすでに読んだ事のある旦那さんは、続編を買いました。
明日も明後日もまだまだこの気分が続きそうなのです。
(映画はほんと人それぞれ好き嫌いがあるので、私の感想文は笑って聞き流してくださいませ。)
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コメント
アイデン&ティティは、よくわからないけど
その気持ちは良くわかる。
無性に何かがよみがえるんだよね、強烈な何かがね。
俺は「一番好きな映画は?」と聞かれると
(聞かれなくても喋るけど・・・)
「それは、ジョントラボルタのグリースだ!」と答えるよ。
(ほら聞かれてないのに、喋るでしょ。)
投稿: bob | 2004.09.27 07:52
絶対見たくなったこの映画!!ミウラジュンの漫画も読んで見るつもりです。映画館を出た後抱き合うような映画に会えるなんて羨ましいです。
投稿: ウエノ | 2004.09.27 10:37
『アイデン&ティティ』名作ですよぉ。
昔、漫画を読みながらちょっと泣いてしまった。
去年、映画を見ながら涙をこらえた。
そして今、一人でDVD見ながら号泣です。
『ラストワルツ』もいいよねぇ!
投稿: ないとー | 2004.09.27 16:55
>bobにいさん
おぉ〜我が兄よ。そうでしたね、あなたの部屋にはいつもグリースのポスターが貼ってありましたね。8歳も下の妹の私にはまったく意味もわからず<ジョン・トラボルタ>という人はすごいんだって思っていました(笑)。
>ウエノさん
ウエノさんは、まさにあの映画の中の1人だとおもいますよ〜〜〜〜!!!もしオーストラリアで観て、観終わった時抱き合う友達いなかったら、メールください。気持ちだけとんでいきますから(笑)。
>ないとーさん
ないとーさんも好き?!わーーーうれしい!今度あったら青春フォーエバートークで盛り上がりましょう!!そう、新宿に「酔いどれ」ってお店の看板見かけましたよ!
投稿: yo! | 2004.09.27 17:02