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2007.03.28

社長のラーメン屋さん

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先日、群馬の大間々、赤城というところまで母と行ってきました。
目的は、私は刺繍の丸進さんの社長さんに試作のご相談と工場見学、 母は、新作の量産品の打合せです。

こちらの社長さんはラーメン好きがこうじて、工場敷地内にラーメン屋をつくっちゃったのです。金・土のみの開店ということで、くるなら金か土に来てぜひラーメン食べて行ってとおっしゃるので、土曜日に伺いました。
工場の人だけではなく、ご近所の家族連れや小さい頃から来ているという野球帰りの少年などたくさんのお客さんで賑わっていました。

そして、何より面白くてそしてすごく素敵な事なのが群馬のその桐生や大間々の産業に携わる同業の人や近い仕事の人々もラーメンを食べにきているということでした。社長曰く、ラーメンが好き(お水は赤城の山の天然水を使う等、 素材もすべてこだわっている。)というだけではなく、地域と工場、同業のつながる場を作りたかったとおっしゃっていました。 ただ、ラーメンを食べにきてくれるだけなんだけど、そこで話をしたりするなかで自然につながって輪がひろがっていくということですね。

現にこんなことも。
最初に作品などをみせて、相談を少ししてからお昼になったので、ラーメン屋に移動して食べてる時のことでした。
「おねえさん、アレ、ハンカチにしたらいいのに。」と社長が私の作品をみて提案をしてくれたので「はい、ハンカチ、つくってみたいですー」なんてラーメンすすりながら応えると、、社長が「おーい、○○さーん、」とよんだ人は、ハンカチ工場の社長さん。ちょうど、ラーメン食べにきていて、紹介してくれました(笑)。

それと、もうひとつ。
初老のご夫婦がやはりラーメンを食べにきていて、社長さんが、「このひとは、桐生の<お召し(平織り)>の4代目なんだよ。」と紹介してくだいました。そして、つづけて、そのご夫婦には「このこは、デザイナーで、いいてぬぐい作ってるんだよ。」と紹介してくださいました。それだけなら、ありがたいなーうれしいなーと思うのですが、、(笑)、社長はつづけて、「ほれ、アレ、朗読して。」とてんてんゆきのおはなしを朗読するようにうながされました。(自分で作っておきながら、なんですが、、人前で(しかもおとなに)読み聞かせるのは照れくさいものです。。)

その<お召し>のご夫婦が、その昔、新年になると桐生の芸者達が、自分の名をいれた手拭いをもって挨拶まわりにきたものだ、と話されると、すかさず、社長が「その昔のてぬぐい、このこにみせてやってよ、あとで行くから!」 というのでびっくり!
かくして、突然、桐生のお召しの4代目の立派なおうちにお邪魔する事になりました。

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残念ながら、てぬぐいをまとめた箱が見つからなかった、ということでしたが、商売をしているところが、自分の名(店名)をいれた風呂敷を新年に配るということで、古い風呂敷をたくさん見せて頂きました。すてきな年代物のお召しもいくつか拝見しました。とても素敵でした。。それと、、風呂敷をまとめていれてる段ボールが「ニッポンビール」と書いてあるのが気になりまして家に戻ってから調べると、ニッポンビールは、サッポロビールの前身なのですね!!これまた、段ボールも年代ものでございました。

さて、そんなこんなで、刺繍の工場見学(古いミシンと最新のミシンと社長曰く日本一(!)の設備。いろんな色の糸巻や古いふるい工業用の足踏みミシンなどみてて楽しいモノばかりでした。)と隣接するプリント工場見学もさせていただき、盛り沢山な一日でした。

+ + +


どこも次の一頁を探している。君は間違いなく次の一頁。
モノづくりに情熱を持っている若いクリエーターは、地方の技術をもっている我々のような零細企業にとっては未来の地図なんだよ。

ケチになって、がめつくなって、 そして、自分のやりたい面白いことやりなさい。
<商売ごっこ>になっちゃいけないよ。

などなど、若者(私もまだまだ若者でございます。はい。)を勇気づけてくれる社長の数々のことばを今日になっても何度も反芻してしまいます。ありがたいです。
ケチにがめつく、というのは、なんでもお金をかけりゃいいってもんじゃないよ、と、その結果に、買ってもらえないような値段の高いものになっちゃった、ということにしないよう、ちゃんと自分にも技術を身につけて外に出さずともできることを増やすとか、安くて技術のあるところを一生懸命探すとか、そういうことを考えてやっていきなさい、という意味でした。

+ + +

ちなみに、、長くなってしまいましたが、この社長さんとのご縁の話を。
社長さんが<布のえほん>と出会われて、自社でお持ちの型抜きの穴でぬいたフエルトをいかした布のえほんをつくってもらえませんか?と母のところに依頼をしてきてくださったのがご縁なのです。(現在こちらで作って頂いてる2冊の布のえほん「3匹のこぶた」と「なんのかげ?」は、クレヨンハウスの2Fで販売しております。ぜひ店頭でみてみてください。)

気持ちもからだもどかーんと大きいあったかい社長さん。これからいろいろとお世話になろうと思っております。


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